お問い合わせは:03-5720-1217

任意後見制度① (2020.07.28)

【任意後見制度①】

 

以前のトピックスでは「法定後見制度」の概要をご説明させて頂きました。

⇒【相続手続きと法定後見制度】はこちら

 

ところで、みなさまは「任意後見」という制度をご存じでしょうか。

お客様からは、

“名前は聞いたことがあるけど、内容がよくわからないから教えてほしい”

“成年後見人の制度とはなにが違うの?”

というようなお話や、ご相談・ご質問をよくお聞きします。そこで今回は任意後見制度の概要についてご説明致します。

 

 

一.成年後見制度の概要

まず、制度の枠組みとして「成年後見制度」の中に「法定後見制度」と「任意後見制度」があります。

そして、「成年後見制度」とは、判断能力が不十分な方々を法律面や生活面で保護したり支援する制度のことです。

この「成年後見制度」は、

①ノーマライゼーション
②自己決定の尊重
③身上配慮義務

という3つの理念のもと、「後見人」は単に財産を管理するに止まらず、本人の生活を支える役割を担っているといわれています。

 

私たちは誰でも歳をとります。そして、年齢を重ねるとどうしても判断能力が落ちてきてしまいます。

判断能力とは、“こういう行動をすると、どういう結果になるか判断できる能力”のことをいいます。年齢を重ねて判断能力が落ちてきたときに、騙されて高価な買い物をさせられたり、自分の財産を管理できなくなってしまったりと、沢山の不安が考えられます。

そんなときでも安心して生活が出来るように「成年後見制度」が存在します。

成年後見制度を利用して、自分らしく生きることを支援していくことが、後見人の大きな役割となっています。

 

 

二.法定後見制度と任意後見制度の違い

●法定後見制度 … すでに判断能力が不十分な人に代わって、法律行為をする制度

●任意後見制度 … 今は元気だが、将来判断能力が不十分になった時に備える制度

 

法定後見制度と任意後見制度との一番の大きな違いは、“今、判断能力が十分かどうか”という点です。

任意後見制度は「後見を利用する人」と「後見人となる人」との契約になります。そのため、後見を利用する人が「この人に○○をお願いしたい」「○○なときには○○をしてほしい」と明確に考え、伝えられることが必要となります。

また、法定後見制度は家庭裁判所に申し立てをして、家庭裁判所が成年後見人を選任するのに対して、任意後見制度は将来の不安に備えて自分で後見人になってほしい人と契約をし、将来判断能力が不十分になった時に希望通りの人が後見人になる制度になります。

 

 

 

三.任意後見制度の流れ

任意後見制度のおおまかな流れは下記のようになります。

 

1.任意後見の3つのパターンからどのパターンにするかを選択する

①即効型 … 契約と同時に任意後見監督人申し立てを家庭裁判所におこなう
②移行型 … 任意後見契約と任意代理契約を締結する
③将来型 … 任意後見契約だけを締結する

     ↓

2.契約内容を決定する

任意後見契約の内容を詳細に決めていきます。また、移行型の場合は合わせて任意代理契約の内容も決定していきます。

     ↓

3.公正証書にて契約書を作成

将来任意後見人となる人と契約を締結します。この段階では、まだ任意後見の効力は発生せず、将来に備えている状態です。この時の将来任意後見人となる方を「任意後見受任者」と呼びます。

     ↓

~~~本人の意思能力低下~~~

4.家庭裁判所に任意後見監督人選任の申立て

     ↓

5.家庭裁判所が任意後見監督人を選任

     ↓

~~~任意後見契約の効力発生~~~

6.後見人としての支援開始

任意後見受任者」から「任意後見人」となります。

 

 

お手続きの流れの各項目ごとに注意するべき点があります。任意後見制度の利用にあたっては、専門家を交えて相談ご検討していくことをお勧めいたします。

当法人では任意後見制度の利用にあたって、ご相談から契約内容の精査、当法人にて任意後見受任者になるお手続きまでご提案させて頂きます。お気軽にご連絡下さい。

 

 

お気軽にご相談ください。

お問い合わせ・お申し込み